嫁いらず観音院
◆行基による開基
嫁いらず観音院(樋の尻山観音院)は、奈良時代の天平9年、西暦737年に名僧・行基が開いたと伝えられ、行基自作の十一面観音を本尊としてお祀りしています。 老いても「嫁の手を煩わせることなく、健康で幸福な暮らしを生涯全うできる」という霊験があり、「嫁いらずの観音様」と呼ばれるようになりました。健康長寿、生涯幸福、極楽往生を願い、親子代々にわたってお参りする方など、現在も全国から参拝客が訪れます。また、お加持を受けた肌着や下着、安産腹帯を身につけていると無病息災や安産祈願が叶うとされ、肌着などを持参する参拝者も多くおられます。 ◆西国三十三観音霊場巡り 本堂裏手にある樋の尻山、その四方を囲む4つの山には西国三十三観音が祀られています。樋の尻山は約15分でぐるりと一周でき、二十九の霊場をお参りできます。頂上付近には、愛らしい姿の「さすり観音」が鎮座しており、具合の悪いところを撫でると、健康のご利益があるとされています。 そして、樋の尻山を囲む4つの山に各1ヶ所ずつ設けられた観音霊場を合わせて、三十三所の観音霊場を巡ることができます。四季折々に表情を変える山々や草木に触れる、トレッキングコースとしても人気の場所です。 ◆大祭:春と秋の彼岸の仲日(春分の日・秋分の日) ◆月例祭:毎月第3日曜日 ◆9:00~16:00(毎週火曜日は休館) ※8月、12月は月例祭 自由参拝可 嫁いらず観音院(岡山県井原市大江町1036) |
|